仕事や家庭、人間関係において「成功した人生」を送るには、どうすればいいのだろうか? 誰もが抱くこの疑問に対して、さまざまな観点から答えているのが、リーダーシップ・コーチングやメンタリングの分野で国際的に活躍している、ナイジェル・カンバーランド氏の著書『成功者がしている100の習慣』だ。
野心的な夢から小さな目標まで、あなたの「成功」を手助けするアドバイスが満載の本書より、嫌なことを言われたときに「すぐ感情的になる人」「怒りをコントロールできる人」の違いを明かす。

【嫌なことを言われたとき】「すぐ感情的になる人」と「怒りをコントロールできる人」の決定的な差Photo:Adobe Stock

成功する人は嫌な言葉を受け流し、成功しない人はいちいちやり返す

 人の言動にいちいち気分を害していると、成功への道のりは険しくなります。意図的であれ偶然であれ、他人と接していると腹が立つ瞬間はあるものです。1日を穏やかに過ごすためには、いたずらに心が傷つかないように対処しなければなりません

 簡単ではありませんが、いちいち他人の言動にイラついてやり返していたら、あなたの周りからは人がいなくなってしまいます。他人は自分の思考や感情に従っているだけであり、あなたのことなど特に気にしてはいないということを忘れないようにしましょう。

すぐ感情的になる人には「相手を哀れむ気持ち」が足りない

 穏やかな気持ちで生きていると、それは他人との関係の中にも反映されます。相手に共感し、落ち着いてコミュニケーションをします。逆に、自分の人生に腹を立てたり、つらい思いをしたりしていると、対人関係でも冷たくなり、辛辣になります。

 もし他人の言動が気になったら、腹を立てるのではなく、「つらい毎日を送っているのだな」と相手を哀れむ気持ちを持つようにしましょう。

「怒りのコントロール」実践編

●冷静に受け流す3つのステップ
 誰かに腹の立つことを言われても、感情をあらわにしないようにしましょう。次の3ステップの対処法を習慣化できるように訓練しましょう。

(1)10まで数える。
(2)笑顔を浮かべる。
(3)その場から立ち去る。

 冷静になり、相手の言葉をやりすごして、その場から離れましょう。もちろん、嫌な思いをさせられた相手のことは覚えておいて、距離をとるようにしましょう。しかし、その場で激昂するようなことは慎みましょう。

●失礼な相手とは関係を絶つ
 他人の発言や行動をコントロールすることはできません。ただし、相手から離れることはできます。相手の言葉はできるだけ善意で解釈しようと努めるべきですし、何かを言うときには冷静に伝えるべきです。

 ただし、それでも相手が何度もあなたを立腹させるようなことを言ってくるのなら、その人からは距離を置くようにしましょう。

(本稿は、『成功者がしている100の習慣』より、一部を抜粋・編集して構成したものです)