米国が景気後退(リセッション)に向かっているとすれば、それは大手銀行の決算に現れる可能性がある。金利の上昇に伴い、数十年ぶりの高水準にあったインフレ率は減速し、労働市場の過熱も収まり始めている。米国の消費者と企業が経済的に苦しくなっている兆候が明らかになるかもしれず、銀行トップの一部は経済の先行きについて厳しい見方を示している。銀行はこの数四半期、景気悪化時の貸し倒れに備えて引当金を積み立ててきた。2022年10-12月期(第4四半期)決算では引当金を追加計上する可能性があり、業績の圧迫要因となりそうだ。13日にはJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴが22年10-12月期決算を発表する。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは17日の発表を予定している。