人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーであるPoche(ポッシュ)さんの初めての本『あなたはもう、自分のために生きていい』には、「読んで心がラクになった」「救われた気がします」「自分だけじゃなかったことに安心できた」といった読者からの感謝と喜びの感想が次々と寄せられています。ここではそんなPoche(ポッシュ)さんに、「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、今ある生きづらさが少しでもラクになるヒントを教えてもらいます。
(※本稿は特別な書き下ろしです)
「見捨てられ不安」を感じる心理
「こんな私だけど愛してくれる?」
「こんな私でも認めてくれる?」
と試し行動をとることがある。
「こんな私を好きなわけがない」
「この人もいつか離れていく」
と不安を感じ、自ら関係を断つことがある。
心の内側では「こんな私も含めて受け止めてほしい」と願うが
「家族でさえ受け入れてくれなかったのに」
という思いがブレーキをかける。
* * *
大人になっても「試し行動」がやめられない…
大好きな人にわざと困らせるようなことを言ったり、大切な人に突き放すようなことを言ったり……。
このような「試し行動」をとることで相手の愛情を確認することがあります。
試し行動はいけないことだと思っているのに「やめられない」「やってから後悔する」と、悩む人は多いです。
「どうせ見捨てられるなら自分から離れよう」と自ら関係を断ってしまったり、「こんな私もすべて受け入れてほしい」と相手にしがみついてしまったりすることもあります。
ダメ人間だからでも、性格が悪いからでもない
「試し行動をやめたい」と思いながらもやってしまうのは、あなたの意志が弱いからでしょうか? 性格が悪いからでしょうか? ダメな人間だからでしょうか?
……いいえ、違います。
試し行動をするのには、理由があります。