米国ではサービス価格が急上昇している。モノの値段は下がり、エネルギー価格はまちまちだ。「コア」のインフレ率を把握するために物価指数から変動の大きい要因を取り除くというのは、政策担当者や市場のプロが実行済みだ。最近では、さらに狭義の指標である「スーパーコア」を模索する人が増えている。米労働省が12日に発表する最新の消費者物価指数(CPI)統計について、多くの投資家はまず、食料品とエネルギー品目を除いたコアCPIの月次変化率に注目し、インフレの長期的な軌道をより明確につかもうとするだろう。だがすぐに、住居関連を除くコアのサービス価格(あるいは、住居関連・医療を除くコアのサービス価格)などの指標に目を移す投資家もいそうだ。そして、それさえも完全に満足のいくものではないだろう。