国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、ウクライナのすべての原子力発電所に査察官を常駐させるため、来週ウクライナ訪問を計画している。ロシアによる発電施設への攻撃は数カ月に及び、さらなる攻撃の脅威も高まる中、IAEAが果たす役割が一段と拡大することになる。  ウクライナ政府関係者や欧米の外交官によると、グロッシ氏は南ウクライナ、リブネ、フメリニツキーの各原発に2~3人の検査官を常駐させることを計画している。リブネとフメリニツキーの原発は昨年11月15日の激しい砲撃で送電線が被弾し、危機的状況に陥った。