国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、ウクライナのすべての原子力発電所に査察官を常駐させるため、来週ウクライナ訪問を計画している。ロシアによる発電施設への攻撃は数カ月に及び、さらなる攻撃の脅威も高まる中、IAEAが果たす役割が一段と拡大することになる。ウクライナ政府関係者や欧米の外交官によると、グロッシ氏は南ウクライナ、リブネ、フメリニツキーの各原発に2~3人の検査官を常駐させることを計画している。リブネとフメリニツキーの原発は昨年11月15日の激しい砲撃で送電線が被弾し、危機的状況に陥った。また、1986年に世界最大の原発事故が起きたチェルノブイリ原発にも人員を配置する見通しだという。同原発は侵攻初期にロシア軍によって36日間占領され、現在も危険な放射性物質が保管されている。
IAEAトップがウ訪問へ、原発査察官常駐を計画
有料会員限定
あなたにおすすめ