たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「すべり止め対策」だ。

すべり止め大学に必ず合格するための「5日間スケジュール法」Photo: Adobe Stock

すべり止め大学に合格するために!

 本日は私立大学、特に、本命大学ではなく併願校(いわゆる「すべり止め」)の大学に対して、どのように勉強するべきかを紹介します。わかりやすくするために、「2月10日に併願校の試験がある」とします。

試験日の5日前(2月5日)

 試験の5日前までは、本命大学の試験を中心に行います。もちろん、あなたの受験勉強において重要なことは「本命大学に合格すること」ですので、あくまで併願校は「サブ」です。

 試験の5日前は、本命大学の対策をシッカリしましょう。また、明日(試験の4日目)から、すべり止め対策をしますので、この日までに過去問を3年分以上手に入れておきましょう。

試験日の4日前(2月6日)

 すべり止め大学の過去問を1回分解きます。最新の問題でOKです。受験で使う全教科を解いてください。ここで「パッと見ただけで、解かない」というのは、望ましくありません。時間をはかり、実際に問題を解く必要があります。

 この日のうちに、「こういう傾向が出る」「時間配分は、こうするべきだ」ということを知り、「この問題は苦手だ」という苦手意識のある問題を見つけておきましょう。また、逆に「この教科は、もう大丈夫だ」という教科も分かると思います。

試験日の3日前(2月7日)

 昨日、判明した「苦手な傾向の問題」の対策をします。ここでポイントとしては、すでに持っている参考書や問題集を使うことです。新たに教材を買って、解く時間は、ないと思います。

 例えば、英語の「並べ替え(整序)問題」が苦手であれば、手元の並べ替え問題だけを解くようにしましょう。

 対策が終わったら、まだ見たことのない問題を解きます。もちろん時間があれば通しで問題を解いてもいいのですが、「苦手意識がある大問のみ」でもかまいません。

試験日の2日前(2月8日)

 もういちど、あらためて、まだ見たことのない過去問を解きます。できれば、受験で使う全教科を解きましょう。

 最低でも、苦手意識がある教科は、時間をはかって全問解くことをおすすめします。この段階で、余裕をもって合格点がとれるか否かを確認します。

 もし、この段階で苦手意識がある部分があれば「1時間だけ」などと時間を区切って、集中して苦手克服をしましょう。ダラダラと苦手克服をしようとすると時間が足りないため、時間を区切り、優先的なところのみをカバーします。

試験日の前日(2月9日)

 試験前日は、移動日になります。あまり勉強に時間をかけられないと思います。

 試験前日にするべき「下見」と「準備」は、こちらの過去記事をご覧ください。

「下見」と「準備」が終わったら、過去問を解くよりも、苦手意識がある大問の対策を、問題集や参考書で行いましょう。

試験日当日(2月10日)

 試験日当日は、この5日間の対策をしっかりと出せるようにします。試験が終わったら、速やかに自宅に帰りましょう。大事な本命大学の対策がのこっていますから、感染症対策を徹底してください。試験が終わって、帰宅したら、ゆっくりと休んでください。勉強はしなくてOKです。

試験日の翌日(2月11日)

 本命大学の対策に戻りましょう。