たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築する。現在は予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出す。本書『逆転合格90日プログラム』は、短期間で実力を上げる高速学習法をまとめたものだ。本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

勉強効率が上がる「最強メンタル」を手に入れる方法2選Photo: Adobe Stock

ポジティブ思考の意外なメリット

 断言します。ネガティブな受験生より、ポジティブな受験生のほうが合格します。

 ポジティブ心理学の第一人者であるショーン・エイカー博士の研究によると、ポジティブな状態の脳は、ネガティブな状態の脳より31%も生産性が高いそうです。

 また、核分裂を成功させたニールス・ボーアの研究所にいる物理学者たちは、いつもふざけながら研究していたと言われています。

 そして、シーズン中にメディアに対して悲観的な発言をした選手の多かった野球チームは、翌年に前年の成績を下回る傾向にありました。一方、楽観度の高い発言をする選手が多かったチームは前年よりも好成績をあげていることがわかりました。ポジティブ思考の重要性がわかりますね。

 さて、ポジティブ思考を持つためのコツを2つ紹介しますので、実践してください。

①無理やりでいいから笑う
 笑顔は寿命を7年延ばすと言われています。笑顔によって、ドーパミン、エンドルフィン、セロトニンが分泌され、コルチゾールが抑制されるからです。受験生にとって「ドーパミン、エンドルフィン、セロトニン」は出したいホルモンになりますし、「コルチゾール」は出したくないホルモンになります。だから無理やりでもいいので笑いましょう。ちなみに、つくり笑いでも同じ効果があると言われています。

②「今日良かったこと」を1つでいいので、書く
 できれば1日3つを目指してください。「晴れていたので気分がいい」「雨だったので湿度が高くてノドの調子がいい」というレベルでいいので、良かったことを書いてください。いざやってみると、強制的に「ポジティブ」になっていきます。

 仏教の用語に「本来無一物(ほんらいむいちもつ」という言葉があります。「本来は、何もない。心を曇らせているのはあなたの妄想だ」という教えです。哲学者ニーチェも「事実などはない。あるのは解釈だけだ」と言っています。

「無理やりでいいから笑う」「今日良かったことを1つでいいので、書く」、この2つをぜひ試してみてください。

(本原稿は、篠原好著『試験直前でも合格! 短期間で実力を上げる高速学習法 逆転合格90日プログラム』を編集・抜粋したものです)