「夫婦の片づけトラブル」どう防ぐ?無理なく整理整頓できるルールとは片づけに関する夫婦間のトラブルは意外にも深刻だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

年末に気合を入れて大掃除したのに、もう部屋が散らかっている…パートナーと片づけのことでけんかが絶えない…新年早々そんなイライラを抱えている人も少なくないのではないか。夫婦間でしばしば勃発する片づけトラブルの解決法について『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』の著者、米田まりなさんに聞いた。(清談社 吉岡 暁)

“片づけられないパートナー”には
「週1日1時間』のルールを

「夫に『部屋を片づけて』と言っても『後でやる』『これは必要だから捨てられない』と言い訳ばかりで一向に片づかない。テレワークで互いに在宅時間も増えたので余計に目につくようになり、以前よりもけんかが増えました」(32歳・出版社勤務女性)

 一見よくあるちょっとした愚痴にも聞こえるが、片づけに関する夫婦間のトラブルは意外にも深刻だ。宅配収納サービスを運営する株式会社サマリーが行った「夫婦間のモノのトラブルに関する意識調査」(2016年)では、モノについてもめた経験のある夫婦は7割にも及び、それが原因で結婚を後悔した人は5割、さらに“離婚が頭をよぎったことがある”の回答は3割を超えている。

「片づけに対する感度は、育った家庭環境や価値観によって個人差が大きい。個々の判断に委ねてしまうとどうしても几帳面なほうがストレスをためてしまい、相手に過剰サービスを求めてしまう。もう一方は責められた罪悪感からますます片づけから遠ざかる…という悪循環に陥ります」