6000軒を片づけた家政婦が「口癖」で見抜く、片づけの本当の問題点写真はイメージです Photo:PIXTA

片づけが苦手な人ほど、なぜか
「めんどくさい」片づけに陥りがち

 インターネットの片づけ情報を眺めていると、片づけが得意な人ほど「もっとラクしたい」と考えているのを感じます。一方、片づけの現場に出てみると、片づけが苦手な人ほど「もっとちゃんとしたい」と考えがちだと感じます。

 人は「めんどくさい」という感覚には逆らえないので、片づけは「とことんラクを追求する」のがベスト。それなのに、苦手な人がよりややこしい方へ転んでいってしまう状況には、なんとも言えない歯がゆさを覚えます。

「片づけが苦手な人」ほど、「もっとちゃんとしたい」と考えるのはなぜなのでしょうか…?

 現場のヒアリングでは、「どうしていいかわからない→ラクした結果が今の状態である→だったらもっとちゃんとしなくては」という思考が、背景にあるのを感じます。

 解決の手がかりは、依頼者の口癖です。口癖には、本人が問題に感じていることと、本当の問題のギャップが表れます。そこから、「もっとちゃんとしたい」という願望を、「ラクに片づく」仕組みに昇華させるヒントをつかむことができます。

 今回は、口癖からわかる片づけ五つの問題点と、その解決方法をひもといていきます。