後知恵はいつだって視界良好なものだが、振り返ってみれば全てはすでに見えていたものだ。しかも、それほど細かい字でもなかった。フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズの株価は1日の時間外取引で18%急伸した。この日の決算発表で、2023年1-3月期(第1四半期)の見通しが懸念されたよりも良かったことなどが好感されたためだ。同社と競合するソーシャルメディア企業のスナップは前日に2022年10-12月期(第4四半期)決算を発表し、売上高が前年同期比で約7%減少していることに触れ、短期的な業績についてさえない見通しを明らかにしたばかりだった。メタの10-12月期の売上高は前年同期比4%減と、ウォール街が予想していた6%超の減少ほど悪くなく、比較的回復力があることを示した。同社の1-3月期の予想は増収に転じる可能性を示唆しており、その見通しは中間値でほぼウォール街と一致するものだった。