鼠径部周り…、
鍛える筋肉「内転筋群」について

 鼠径部周りの筋肉のうち、太ももの内側を構成する6種類の筋肉に今回は注目していきます。

恥骨筋(ちこつきん)…内転筋の中では最も上部に位置する筋肉
大内転筋(だいないてんきん)…内転筋の大部分を占める筋肉
小内転筋(しょうないてんきん)…骨盤を形成する骨の中でも、下部に相当する恥骨から大腿骨に伸びる筋肉
長内転筋(ちょうないてんきん)…骨盤を形成する骨の中でも、下部に相当する恥骨の前面から大腿骨まで長く伸びる筋肉
短内転筋(たんないてんきん)…骨盤を形成する骨の中でも、下部に相当する恥骨の前面から大腿骨まで伸びる筋肉(長内転筋よりも短い筋肉)
薄筋(はっきん)…恥骨から膝関節まで薄く長く伸びる筋肉

 上記をひとまとめに「内転筋(=内転筋群)」と呼ばれることもありますが、つまり脚を「内転(=股関節を起点にて足を内側に閉じる運動)」させ、身体の正中線に向けて引き寄せる役割を担う筋群を指しています。ちなみに両脚の外側に位置する「外転筋」と混同されている人も少なくないようですので、ご注意ください。外転筋は、股関節を外側に向けて曲げる(脚を開く)ための筋肉です。