【アドゥヤマン(トルコ)】大地震で甚大な打撃を受けたトルコは目下、世界最悪とも言えるホームレス問題に直面している。政府は家を失った数十万人の被災者に対する避難所の確保に追われている。
2月6日に発生した今回の地震では、トルコとシリアで死者がこれまで4万1200人以上に上った。専門家の推計によると、人口およそ8500万人のトルコで、少なくとも200万人が家を失った。
トルコ政府は被災地郊外にテントやコンテナの仮設住宅を設置するなど、場当たり的な解決策を余儀なくされている。また全国で、冬季休暇中の大学寮を被災者の収容施設として開放。学生や親から批判を浴びている。