お子さんの初めてのひとり暮らし、ご自身の転勤、単身赴任など‥‥。新生活に向けて「自炊」の必要に迫られている方に!「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」は、料理家のてんきち母ちゃんこと井上かなえさんが、はじめてひとり暮らしをする娘さんに向けて作った本。夜ごはんを1食(主菜・副菜)200円前後、週1500円程度で作ることを目標に、ムリなく無駄なく、自炊を続ける様々な工夫や、簡単なのに味が決まる料理を提案しています。この連載では、本書からそのコツやレシピを抜粋して、紹介していきます。

【ひとり暮らしさんへ!】週1500円以内に夜ごはんの食費を収める買物のコツPhoto: Adobe Stock

 節約のために自炊しようと思っていても、高い買い物をしたり、食べきれずに材料を腐らせたりすると、逆に高くつくことにもなりかねません。

 最初は必要量が分かりにくいかもしれませんが、次のことに気を付けるとよいですよ。

1 お休みの日に週1回、まとめ買い

 働いていると平日はなかなか時間が取れないもの。ちょこちょこコンビニで買っていると高くつくので、お休みの日に、1週間分の食材をまとめて安いスーパーで買い物するようにしましょう。

 その際には、1週間のメニューを大まかに決めて、肉2種類、野菜は保存がきくものを含めて3~4種類くらいを目安に買うとよいですね。また、毎日冷蔵庫に入れておきたい卵や乳製品、切らしている調味料や加工食品なども忘れずに。

 スマホなどに買い物メモを入れておくと買い忘れなどがなくなり便利です。

2 ある程度、計画的に買う

 自炊初心者によくありがちな失敗が、食材を買いすぎて、使いきれずに腐らせてしまうこと。

 何も考えずにスーパーに行くと、ついつい特売をしているものやおいしそうなものに目が奪われて無計画に買ってしまいますが、それはNG。

 買い物に行く前には、必ず冷蔵庫の中や、常備している食材のストックを見る癖をつけて。まだ残っている生鮮食材があれば、それを使いきるためにはどんなメニューにすればよいか、そのためには何が必要か、などを考えてから買い物に行きましょう。

3 1度にたくさん買いすぎない

 1週間で食べきれる量を買い物するのが、自炊の基本ですが、スーパーで大量パックのほうがお得に売られていると、そちらを買いたくなりますよね。そんな時はこう考えてください。

 まず、日持ちするかどうか。缶詰などの保存食、野菜などでもじゃがいもや玉ねぎなど保存がきくもので、ストック場所があるなら、大量パックを買ってもいいでしょう。

 日持ちしないとしたら、冷凍保存できるかどうか。冷凍保存ができる肉や魚などで、冷凍庫に余裕があるなら、少し大きめの大量パックを買ってもいいと思います。

4 安いスーパー、安いタイミングを狙う

 食費を抑えたいなら、どこでいつ買うかが大事。近所のスーパーをLINEのお友達登録してみたり、「トクバイ」などのチラシサイトに登録してみましょう。しばらく見ていると、だいたいどのスーパーがどのタイミングで何を特売しているかが分かってきます。多めにまとめ買いをするものなどは、そのタイミングを狙うのが◎。

 また、LINEに友達登録していると、その週の特売情報が送られてきますので、それも参考にして。

 よく行くスーパーに、会費が無料のポイントカードやポイント還元機能がついたクレジットカードがあれば、ポイントをコツコツ貯めましょう。

*本記事は、「1週間1500円で毎日おいしい! てんきち母ちゃんの はじめての自炊 練習帖」より、抜粋・編集したものです。