自分の達成目標をあいまいにしていないか
逆に余裕のある状態は、理想の自分になるまでの道筋がはっきりと見えているときです。「この順番でこうやって話せば大丈夫」と、やることが明確であれば人は余裕を感じることができます。
それぞれ、共通点は「理想の自分」のイメージがあることで、相違点は、実現までの道のりが見えているか否かという点です。
つまり、緊張状態のときでも自分の「やるべきこと」「やらなくてもいいこと」を明確にすることができれば、緊張状態を余裕のある状態に変えることができます。
緊張しても実力を発揮できる芸人は、パニックになった状態でも頭を働かせて「自分にできること」だけは徹底して実行しようとします。焦ったときでも「やること」が変わらないのは、あらかじめ成功までの道が見えているからでしょう。逆を言えば、彼らは緊張しているときに「やらなくていいこと」には絶対に手を出しません。
NSC(お笑い養成所)の生徒にも、「段取りや準備」は緊張して焦ってしまったときに自分を助けてくれるものだと教えています。
緊張は悪いものではありません。真剣だからこそ緊張するのですからネガティブに捉えず、一緒に少しずつ向き合っていきましょう。