現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
38万部を超えるベストセラー『1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
緊張で頭が真っ白になる?
会話中、頭の中が真っ白になる人がいます。
目の前の相手の機嫌を取っていたり、相手との関係に上下の力が働いているときに、こういうことが起こります。
たとえば、面接で緊張しているときは、自分でも何を話しているのかがわからなくなると思います。面接官の質問の内容すら、まともに考えることができませんよね。
では、気の置けない友達の前ではどうでしょう。
たぶん、テンポよくお互いの言いたいことや言葉のニュアンスを汲み取りながら、スラスラと話せていると思います。
どうすれば、緊張する場面でも、友達と会話しているように頭が真っ白にならずにすむのでしょうか。
会話にそもそも「意味」はない
まず、大事なのは、「意味のある会話をしないといけない」という思い込みを捨てることです。
面接というのは、そもそも会話をするところではなく、相手が求めていることを話す場です。なので、そもそもの設定が異常な空間なのです。
異常な空間なのだから、話の内容が異常になってしまうのは、仕方がないことなんですよね。
自然体で話せるコツ
では、どうすれば自然に話せるようになるでしょうか。
友達とファミレスでだらだら話している会話を思い出してください。たぶん、生産性もオチも意味も存在していないと思います。だから、会話にはそもそも意味を求めるのはおかしいんです。
面接であれば、相手を対等に見ることからはじめます。
自分が面接官に見られているように、自分だって面接官を見てやればいいんです。それに、じつは面接官も面接官を演じるために緊張して臨んでいるはずです。
なので、相手と対等な立場であることを意識します。そして、会話にはそもそも意味がないことを自覚してください。
そうすると、質問の意図がわからないときには「それはどういうことですか?」と、逆質問する余裕も出てきますよね。そうやって、自分が本当に理解できたタイミングで、ゆっくり話せばいいんです。
「もう一度言ってください」と言えばいい
頭が真っ白なときに、それを隠そうとするから焦ります。そうではなく、よく理解できないことを質問してきた相手だって責任はあるじゃないか、と思うことで、その緊張を回避することができます。
「すみません、もう一度、質問を教えてもらえますか?」と聞くだけ。それだけで、落ち着いて理解しようする印象を与えることができます。
ここでは、主に面接の例をあげましたが、他の場面でも同じです。プレゼンでも商談でも打ち合わせでも会議でも、同じスタンスで臨んでみてください。
知ったかぶったり、カッコつけないところから、自然な会話はスタートします。ぜひ、気をつけてみてください。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。