中国の投資銀行、華興資本控股(チャイナ・ルネサンス・ホールディングス)の創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)を務める包凡氏が先月失踪した問題で、同氏が元幹部に対する汚職捜査に関連して中国本土の当局に拘束されていると、事情に詳しい関係者が明らかにした。華興資本は2月16日、包氏と連絡が取れなくなったと公表していた。26日の監督当局への提出文書によると、同氏が中国当局の調査に協力していることが判明した。当局の名前には触れていない。関係者によると、包氏は、華興資本の元社長の叢林氏が関わった案件を巡り、汚職捜査当局によって拘束された。叢氏は華興資本に入社する前に関与した取引を巡って昨年9月に拘束され、退社した。