米製造業の業況が若干上向いている。米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製造業景況指数(季節調整済み)は、2年8カ月ぶりの低水準だった1月の47.4から47.7に上昇した。それでも、業況の拡大・縮小の節目である50は依然として割り込んでいる。S&Pグローバルが同日発表した2月の製造業購買担当者指数(PMI)も、1月の46.9から47.3に上昇した。製造業を取り巻く環境は暗いようだ。製造業はつまるところ、財を生産する業界であり、新型コロナウイルス危機から経済の正常化が進む中で、財への巣ごもり特需の影響は薄れている。商務省が先週発表した統計によると、1月の耐久財向け支出はインフレ調整後で前年同月比0.5%増にとどまった。一方、サービス向け支出は4.1%伸びている。
米製造業の死、これは大げさ
不振はなお続くが、最悪期は脱した可能性
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