米シンガーソングライターのジョニー・ペイチェックには、ヒット曲の曲名通り「Take This Job And Shove It(こんな仕事、誰がするか)」と言う度胸はなかったが、米国の多くの労働者には当てはまらない。労働省が8日発表した1月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数(季節調整済み)は2022年12月の1123万件から1082万件に減少した。一方、レイオフ・解雇は前月の148万件から172万件に増加した。こうした数字は雇用情勢が実際に冷え出した可能性があることを示すものの、それは気温33度の日が36度の日より涼しいと言うのと少し似ている。求人件数は新型コロナウイルス流行前より依然としてはるかに多く、解雇も減少している。解雇された人も大抵、素早く他の就職先を見つけているようだ。この調査によれば、1月に雇用された人は12月より多かった。