2023年は米国の株価指数が総じて上昇して始まったが、足元では米国外の割安な銘柄を物色する投資家が増えている。リフィニティブ・リッパーのデータ(年初~3月1日まで)によると、投資家は今年、米国外の株式を投資対象とする米投資信託・上場投資信託(ETF)を144億ドル(約2兆円)買い越す一方、米国株に投資する株式ファンドを341億ドル売り越した。このような急激な資金流入が米国外企業の株高を後押ししている。ドルベースでみると、先進国と新興国の株式で構成されるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)(除く米国)は今年5.1%上昇し、S&P500種指数の上昇率(3.8%)を上回っている。
米国株投資家、割安な国外銘柄へのシフト進む
ここ数カ月、米国外の銘柄と株価指数が大きく上昇
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