マスク氏「ユートピア」構想、テキサスに町建設PHOTO ILLUSTRATION: DAVE COLE/WSJ

【オースティン(テキサス州)】米実業家イーロン・マスク氏がテキサス州の州都オースティン近郊に新たに数千エーカー(1000エーカー=約4平方キロ)の牧草地や農地を購入し、その一部に「町」を建設する計画を立てている。権利証書やその他の土地記録、このプロジェクトをよく知る複数の関係者の話から明らかになった。

 地主や不動産業者との会合で、マスク氏や同氏の会社の従業員らはこの構想について、テキサス州のコロラド川沿いに一種のユートピア(理想郷)を作り、そこで従業員が暮らしたり働いたりできるようにする、と語っている。

 マスク氏が設立した米トンネル掘削会社ボーリング・カンパニーの幹部は、オースティンから五十数キロメートル離れたバストロプ郡にこの「町」を作ることを検討し、調査を進めている。それが実現すれば、マスク氏が自治体に何らかの規制を定め、迅速に計画を進めることが可能になる、と同氏のプロジェクトをよく知る複数の関係者は言う。