ファイザーの高額すぎる買収、誰も責められず製薬企業は有望なバイオテック企業を巡って互いに競争することが多い
PHOTO: TONY LUONG FOR THE WALL STREET JOURNAL

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 バイオテクノロジー業界は目下、売り手市場だ。

 複数の製薬大手が、数の減りつつある有望なバイオテック企業を探し求めており、買収価格に多くの楽観的見通しが盛り込まれるのは避けがたくなっている。

 米製薬大手ファイザーは13日、米バイオテック企業シージェンを430億ドル(約5兆7200億円)で買収することで合意した。これはメルクなどの競合相手が昨年支払うのをためらった高すぎる評価を、急成長中のがん治療薬メーカーに与えるものだ。だがファイザーが直面する売上高の急激な「崖」を考えると、アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)の積極的な賭けを決して責めることはできない。