米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻を巡る混乱が収束すれば、株式市場で割安な銘柄が出てくる可能性が高い。そこで注目しておきたいのは欧州の銀行株だ。SVBが増資を発表し、取り付け騒ぎが始まった今月8日以降、ストックス欧州600銀行株指数は約11%下落している。欧州の銀行株は9日と10日に小幅安となり、週明け13日も下げたが、14日は底堅く推移した。投資家の中には、SVB破綻の影響が米国から欧州に飛び火するのではないか、米国でSVBが浮き彫りにしたようなリスクを欧州の銀行も抱えているのではないか、などと懸念している人もいるかもしれない。大抵の場合、そうした心配は無用だろう。欧州の銀行の状況は全く異なるからだ。余剰資本を抱え、包括的な規制の下にあり、バリュエーションは低く、金利上昇による恩恵は相対的に大きい。
全面安の銀行株、欧州では割安銘柄に
預金基盤が異なる欧州の銀行をSVBと同じに考えてはいけない
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