自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

頭のいい人が「話しながら」たった1つ気をつけていることPhoto: Adobe Stock

相手の機嫌に合わせ調整を続ける

コミュニケーションにおけるコンディションの幅。

つまり、機嫌や体調、テンションのことです。

相手のコンディションによって、自分のコミュニケーションも日々変える必要があります。

車のタイヤをイメージしてみてください。

同じ道であっても晴れた日と雪が積もった日では路面のコンディションは全く違います。

雪が積もっていたら、当然滑りやすくなるので、スノータイヤに履き替えないといけません。

相手のコンディションも同じです。

機嫌がよい日もあれば、悪い日もあります。

あるいは、話しているうちにテンションが変わってしまうこともあるでしょう。

路面の状況よりも、人間の機嫌のほうが変わりやすい。

だから、相手の機嫌に合わせて自分が履くタイヤも変えなければいけません。

選ぶ言葉もシチュエーションも、柔軟に変更する必要があります。

とはいえ、もちろん天気予報ですら外れることがあるのに、人間の機嫌なんてもっと予測不可能です。

普段は理性的な人でも、そのときに限って怒ってしまったということもあります。

相手の機嫌やコンディションは不確実性が高く、完璧に読み切るのは非常に難しいものです。

だからこそ、この本の「雑談の技術」で紹介したアイスブレイクで、相手のコンディションを探りながらコミュニケーションを取るようにしてください。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)