―――毎月発行しているWSJ日本版「紙面」に掲載された編集長コラム。2023年3月号のPDFはこちら。***ロシアによるウクライナ侵攻から1年を控えた先月、現地取材を続けてきた旧知のカメラマンに話を聞いた。ウォール・ストリート・ジャーナルをはじめ多くのメディアで報道写真を撮影してきた佐々木康氏は、4カ月にわたり南部ヘルソンでの激しい戦闘や、3Dプリンターで武器の部品を 作る市民の姿などを取材してきた。その間、住んでいたアパートがミサイル攻撃で被弾し、前線の取材では砲弾が至近距離に着弾する経験もしたという。