桜蔭・雙葉・豊島岡女子・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮されたロングセラー『女の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「女の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。
信用を失うことは絶対にやらない
女の子は親との信頼関係を重視します。
その信頼関係は、構築するのは大変ですが、壊すのは簡単です。彼女たちの信用を失うようなことを一度でもやってしまったら、なかなかもとには戻りません。
たとえば、鞄の中身や机の引き出しなどを、黙ってチェックすることは絶対にやってはいけません。
親はよかれと思ってやっていても、女の子は「こそこそとなにをやっているの?」と不信感でいっぱいになります。
あるいは、勝手に塾の講師と面談するのもやめておきましょう。
自分のネガティブな側面を他人に知られることを極度に嫌がる年頃の女の子が、最も信頼していた親にそれをバラされたとなれば、ひどい裏切りと感じるのも当たり前のことです。
「私に隠れてなにを言ったの?」と追及してくるか、まったく口をきかなくなります。
女の子は「共感できない大人」の言うことを聞かない
共感性を大事にする女の子は、そもそも共感できないような大人の言うことは聞きません。
そこには、外見の要素も含まれています。
私たち塾の人間も、そこはしっかり見られていて、ニキビやフケが目立つ不潔な男性講師や、露出の多い派手な女性講師は女の子から嫌われます。私も、常に身だしなみには気をつけています。
親も同じで、父親にしろ母親にしろ、清潔感溢れるかっこいい人物でいることが必須です。
自分が頑張って勉強しているのに、お父さんがだらしなく酔っ払っていたり、お母さんが愚痴ばっかり言っているようでは、女の子はやっていられません。
もちろん、美男美女である必要はありませんし、高価な服を身につける必要もありません。
要は「気概」が必要だということです。「幼い娘が一人で頑張っているんだ」ということを忘れずに、美しい佇まいでいてください。