桜蔭・雙葉・豊島岡女子・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『女の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「女の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。


学力の伸ばし方には順番がある

 子どもの学力は、大きく3つの段階を踏んで伸びていきます。私はそれをお風呂にたとえて説明しています。題して「お風呂理論」です。

 最初は、「浴槽をつくる」段階。快適なお風呂にしたければ、なによりもまず立派な浴槽が必要です。浴槽はできる限り大きくしたいけれど、かといって穴やひび割れがあっては困ります。繊細な女の子の場合、穴やひび割れにとくに注意が必要です。でも、神経質になりすぎると大きな浴槽にできません。

 このように、瑕疵がないように気を配りながら、子どもの学力の基礎をしっかり固める段階が「土台期」です。

 次に、「水を張る」段階。これは、子どもにいろいろな情報を入れる「知識期」に当たります。

 しっかりした浴槽ができたら、そこに水を注いでいきましょう。大きな浴槽であっても半分くらいで水が止まってしまうこともあるし、逆に小さめの浴槽でも満々に水を注げばいいのです。

 最後に、「小物を揃える」段階。お風呂は、ただ湯船に浸かるだけでなく、体の汚れをとってスッキリするための場所です。そのために、タオルやボディソープなどを揃えていきます。子どもの学力で言えば、「仕上げ期」に当たるのが、この段階です。

 これらの順番をしっかり守り、すべての段階において手を抜かないことが求められます。とくに土台期では、徹底したつくり込みと品質チェックが必要です。いくら、きれいな水をたくさん注いでも、いいボディソープを買ってきても、そもそもの浴槽が壊れていたらお風呂には入れません。

 しかし、そこを軽視して、ひたすら大量の水を注ぎ込んだり、いきなり小物から揃えようとしてしまう親が多いのです。水や小物はお金をかければ、いくらでも用意できるからでしょう。

 子どもが伸び悩んでいたら、水や小物ではなく、一度、浴槽をチェックする必要があります。そして、不具合が見つかったらその立て直しから始めたほうが、結局はいい結果に結びつきます。