米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、経営難に陥っているカリフォルニア州の中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクへの追加支援に向けた業界首脳らの協議を主導している。複数の関係者によると、協議はまだ初期の段階にあり、ファースト・リパブリックの資本増強につながる投資の取りまとめが議論の中心に上がっている。協議を行っている銀行団による出資も選択肢に入っているという。先週には、米銀大手11行が協調してファースト・リパブリックに300億ドル(約3兆9000億円)を預金することで合意した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、今月のシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻後にファースト・リパブリックから約700億ドルの顧客資金が流出したと報じた。