首都圏では2010年開業の成田スカイアクセス線以来13年ぶりの大型新線となる、東急新横浜線の日吉駅~新横浜間と相鉄新横浜線の新横浜駅~羽沢横浜国大駅間が18日、開業した。新線開業で浮上した問題とは。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
約10年にわたる工事を経て
相鉄・東急新横浜線が開業
相鉄・東急新横浜線は2007年、国土交通省から都市鉄道等利便増進法に基づく営業構想の認定を得た後、2012年に工事施行認可を受けて着工したが、用地取得と工事の遅れから、当初2019年を予定していた開業を延期した経緯がある。約10年にわたる工事を経て今回、ようやく開業にこぎつけたというわけだ。
当日は新横浜駅で開業式典が行われ、関係者、報道陣、鉄道ファンに見守られて始発列車が出発。東海道新幹線停車駅であり「横浜アリーナ」「日産スタジアム」最寄駅でもある新横浜駅まで、相鉄線西谷駅から約10分、東急線日吉駅から約7分で直結する新線を一目見ようと、多くの人が駆け付けた。
筆者も昼過ぎに現地に到着し、分岐駅となる二俣川駅、西谷駅、羽沢横浜国大駅、そして新設の新横浜駅を見て回った。
当日は午前8時過ぎから夜遅くまで、東急新横浜線、東横線の列車を中心に「混雑」「停止位置修正」「お客さま対応」「ホームドア確認」などを理由に10~20分の遅れと列車の行き先変更、運休が発生した。遅延は直通先の東武東上線にも波及し、図らずも開業初日から新横浜線の遅れが埼玉県に波及する事態となった。