40年前の1982年11月15日、東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線に次ぐ第4の新幹線として上越新幹線が開業した。新幹線の中で「異質な存在」が実現した理由と、開業までの困難の歴史とは。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
新幹線の中で「異質な存在」の
上越新幹線が実現した理由
40年前の1982年11月15日、東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線に次ぐ第4の新幹線として上越新幹線が開業した。
ちなみに上越新幹線は上越地方(新潟県南西部、糸魚川市など)を通過しないが、これは新幹線に並行する(現代的に言えば「並行在来線」の)上越線から名付けられたからだ。上越線の名称は高崎駅(上州)と信越本線宮内駅(越後)を結ぶことに由来するため、地方名としての上越とは関係がない。だが2015年3月に延伸開業した北陸新幹線に上越妙高駅(新潟県上越市)が誕生し、少々ややこしいことになっている。