ディナ・ソーサ・クルスさんは昨年春、家族と進路を検討した。選択肢はコロンビア特別区大学への進学か、保険業界で見習いをするかの二つだ。  大学に行けば4年後に学位が取得できるが、借金が残り仕事の経験はゼロだ。見習いになれば2年制の学位と貯金が手に入り、興味のある職業の研修も受けられる。  家族全員が見習いを選ぶことに賛成した。「これでもう安心」と母親は言った。  米国では新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で学校離れが進み、高校生の選択肢が「大学ありき」から「大学か職業プログラムか」へと急速に変化している。見習い制度は職業プログラムに含まれる。