「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」で総合グランプリとビジネス実務部門賞をダブル受賞した『佐久間宣行のずるい仕事術』。人気プロデューサー・佐久間宣行さんが20年以上かけて磨いてきた「誰とも戦わずに、好きなことで、効率的に成果を出す方法」を伝授する本書に、絶賛の声が多く寄せられた。
そこで、受賞を記念して、その悩み「佐久間さんに聞いてみよう」をテーマに、仕事にまつわる悩み・質問を大募集。本連載では、職場の人間関係やメンタルの改善、就職・転職活動に今すぐ役立つ、佐久間さんの回答を公開します。（構成／根本隼）
Q. 仕事で成果を出しても自信が持てません
質問者：30代男性
――仕事で結果を残しても、自分の性格上なかなか自信が持てず、なぜかいつも不安です。自己肯定感が低いタイプだと思うのですが、自尊心を高めるために「自分でできること」は何かありますか？
「正しい不安を持っている」と考えればメンタルは強くなる
佐久間さんからの回答↓
「結果を出しているのにいつも不安」なのではなく、「いつも不安だから結果を出せている」と考えてみてください。
僕がテレビ業界で長年働いてきた中で「優秀だな」と思った人たちは、常に不安感と戦っていました。いつも不安だからこそ、他の人より色々なことに気づけて、プロジェクトの完成度を高めたり、失敗を的確に分析したりできるんです。
不安を感じているのは、結果を出せる優秀な人だということの証し。実際、不安がゼロで自己肯定感が高い人は、結果が出ていないはずです。だから、「不安」と「自己肯定感」は分けて考えた方がいいですよ。
つまり、「自分はいつも不安だから、自己肯定感が低い」と悲観的に考えずに、「正しい不安を持ちつつ結果を出せている自分のメンタルは、すこぶる健全なんだ」と思考の転換をすればいい。そう捉え直せると、自己肯定感がぐっと高まります。
「不安を抱えていて当たり前」「正しい不安を持っている」と自分に言い聞かせると、ものすごくメンタルが強くなるし、自分を必要以上に過小評価しないで済みます。
（本稿は、ダイヤモンド社の公式Twitterアカウントで募集した「あなたのその悩み、 佐久間さんに相談してみませんか？」キャンペーンに寄せられたお悩みをもとにした『佐久間宣行のずるい仕事術』グランプリ受賞記念連載です）
