「いちごショート」vs「モンブラン」対決――人気・売上、ケーキの王者はどっちだ?Photo:PIXTA

世の中にあまた存在する好敵手同士のライバル関係。話題の文庫新刊書『勝つのはどっち? ライバル対決 おもしろ雑学』からの一部抜粋で、様々なジャンルでのライバル対決を取り上げ、勝負に白黒をつけてみた。軍配が上がるのはどっちか?

不二家創業者が提唱した
クリスマスにケーキを食べる習慣

 スイーツのケーキには数えきれないほどの種類があります。あるランキングサイトによると、好きなケーキ第1位は王道の「いちごショート」で、2位はチョコレートケーキやチーズケーキを抑え「モンブラン」がランクインしています。

 ちなみに日本ではクリスマスにケーキを食べる習慣があるため、毎年12月にケーキの売上げが爆発的に増加します。これは老舗菓子メーカー「不二家」の創業者・藤井林右衛門が提唱したものです。藤井の戦略が当たったわけで、海外ではこうした風習はあまり見られません。イギリスやアメリカならジンジャーブレッド(生姜入りクッキー)、ドイツならシュトーレンがクリスマスの代表的なスイーツであり、意外にもケーキではないのです。

 ショートケーキの「ショート」は「短い」という意味ではなく、お菓子などの原料に使われる「ショートニング」(食用油脂)の意味である説が有力です。このショートニングによってサクサクした食感が生まれるわけです。ショートには「サクサクとした」という意味もあります。