最後の5分はカードで語彙力を増やす理由
星:出口先生のオンライン教室では、具体的にどのような授業を行われているのか詳しくお話しいただけますか?
出口:国語はいくつかの分野を用意しています。
「漢字」「言語」「論理」「思考」「読解」「作文」などです。
また算数も順次開講します。
漢字は「漢字カード」を使って、楽しみながら習得させていきます。
たとえば、今日は食卓でどんなお肉が出たか、牛や馬、羊、鳥の漢字を見せてどれだったかを考えさせるのです。
「これをまとめた言葉は何か」と言ったら肉ですよね。
こうしたことを「漢字カード」を使って、ゲーム感覚で楽しみながら学んでいきます。
そして、これが具体から抽象への思考訓練になるのです。
最後は必ず語彙力を増やすカード遊びで、楽しかったという形で終わってもらいます。
最後の5分はカードで語彙力を増やすことで、「論理力」を言語・単語レベルで学習できるようにしています。
また、「言語」プリントでは一つひとつ解答を漢字で書くだけではなく、音読み訓読みし、さらに文脈の中でどんな言葉を選んでいくのか、さらにバラバラな単語、文節を組み立て、日本語の規則に従って一個の文をつくっていきます。
さらには、幼児期から「論理」を習得させます。
「読解プリント」では文章を論理的に読み、頭の中で論理的に整理し、そして、論理的に考え、話し、書くというところまで落とし込みます。
最終的にはスピーチコンテストや小論文につなげていきます。
今後は大学は推薦入試が主になりますから、論理的に話し、書く力を幼児期から鍛えていくことは入試においても圧倒的に差をつけることになります。
星:まさに先ほどおっしゃられたように、脳機能をデザインするために、大切な時期である2歳から9歳という幼い時から、「論理力」を教えられているのですね。ゲーム形式も交えながら楽しく学べる点も大変参考になります。
日本の旧態依然とした教育に一石を投じるためにも、出口先生のますますのご活躍を願っております。このたびはありがとうございました。
『スタンフォード式生き抜く力』には子育てをするときに、大切なマインドセットと具体的なトレーニング法が書かれています。私の初の著書として出し惜しみなく、書き尽くしましたのでぜひご活用ください。