ここ30年間、日本人の給料はほとんど上がっていない。
しかし物価もほとんど上がらなかったから、我々は呑気に過ごすことができた。
茹でガエル状態というやつだろうか。
ところが2022年からインフレの波が止まらない。
食費も燃料費も信じられないくらいどんどん上がっていく。
このままでは日本人は飢え死にしてしまうのか?
いや、こんな時代でもお金を稼ぐ方法はあるはずだ。
話題の書『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南 祐貴(セカニチ)から、不遇の時代をたくましく生き抜く知恵を学びたい。

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を鵜呑みにしてはいけない イラスト/ゆん

「咲ける場所を探しなさい」

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が一時流行した。周りの環境を言い訳にせず、自分にできる努力を続けようという励ましのメッセージだ。
 セカニチとしても「①周りの環境を言い訳にせず」「②自分にできる努力を続けよう」という励ましはどちらも大賛成だ。
 しかしこの言葉を表面的に理解するのは危険だ。

「今の場所(働く会社)から動いてはいけない、成功しないのは無能な自分のせいだ、努力が足りないから…」と1人でふさぎこむのは正しい理解ではない。
 現代社会で、この言葉を正しく翻訳するなら「咲ける場所を探しなさい」だ。周りの環境を言い訳にせず、幸せになれる良いイス(=働く場所)を探す努力を続けよう。

 配属ガチャで最初に置かれたイスにわざわざ固執して勝負し続けるのは、非効率的でナンセンスだ。もっと柔軟に生きた方が人生の幸福度は高まる。実際、全く同じ仕事なのに給料が2倍以上も違うという現実もある。稼げないなら場所(働く会社選び)を替えるだけ。人生の格差は倍以上に開くのだ。

(本稿は、『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』南 祐貴(セカニチ)より一部を抜粋・編集して構成しました)

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を鵜呑みにしてはいけない南 祐貴(セカニチ)
Koru-workers 株式会社 代表取締役
1989年東京都調布市生まれ。2012年に大手広告代理店に入社。約6年勤めて、自由になるため退職・起業。クラウドファンディング等で資金を集めて高輪ゲートウェイ駅の近くに宿泊施設「Koru Takanawa Gateway」をオープン。同時に、経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男(セカニチ)」を開始。マイナビ・ジチタイワークス等の就活・キャリア・資産運用セミナーにて満足度90%を超える人気講師。年間のセミナー視聴者数は延べ5万人以上。各SNSで毎日発信中、総フォロワー数は10万人を超える。YouTubeしゅんダイアリー就活チャンネル等の全SNSの動画は合計4000万再生以上。著書に『世界一面白くてお金になる経済講座』『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』