米銀行危機の余波により、まさにその引き金となった問題の一つが解消されつつある。  過去1年の金利急上昇で、銀行では保有債券に巨額の含み損が発生。先月のシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻へと発展した。ところが、SVB破綻を発端とする銀行不安が債券利回りを下押しし、足元では含み損が縮小している。  18日に1-3月期(第1四半期)決算を発表したバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)でも、利回り低下が痛みを和らげている様子が鮮明になった。