米銀行危機の余波により、まさにその引き金となった問題の一つが解消されつつある。過去1年の金利急上昇で、銀行では保有債券に巨額の含み損が発生。先月のシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻へと発展した。ところが、SVB破綻を発端とする銀行不安が債券利回りを下押しし、足元では含み損が縮小している。18日に1-3月期(第1四半期)決算を発表したバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)でも、利回り低下が痛みを和らげている様子が鮮明になった。同行の満期保有目的の債券はなお多額の含み損を抱えているが、含み損の規模は3カ月前から95億ドル(約1兆2700億円)、金利がピークに達していた半年前からは171億ドル縮小した。
銀行危機の思わぬ恩恵、債券含み損が縮小
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