ウクライナ政府がトルコ政府に対し、数千トンの穀物を積んだ船を拿捕(だほ)するよう要請していたことが明らかになった。ウクライナ検察は、船には同国内のロシア占拠地域から盗まれた穀物が積まれていると主張していた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した通信文書から明らかになった。出荷記録や通信文書によると、大麦1万9000トンを積んだパナマ籍船「Bomustafa O」は、17日にトルコ黒海沿岸のサムスンに到着。ウクライナ検察はその数日前に、トルコ当局に通信文書で同船の拿捕を求めていた。ウクライナ検察はトルコ当局に対し、同船に積まれた穀物のサンプルを採取し、船長や乗組員への聴取を行うようトルコ当局に要請した。