「波動の法則とは、
『自分が投げたこと(したこと)は自分に還ってくる』
ということを言っているのだから、
まず、相手のために現実に何をするか? が大切なわけで、
してほしいことを自分の思考内でイメージするだけでは何も変わらない」
つまり、自分がしてほしいことをイメージするのではなく、「自分ができることは何か?」をまずイメージしなさい、というのです。
確かに、欲しいものは意識しなくて考えるものなので、同じイメージをいくらこねくり回そうと発展はありません。
『天国おじい』で紹介した外資系企業のオーナーであったメリックさまの言葉も、同じ本質論でした。
ホテルの仕事のかたわら少しずつ始めていたカウンセリングの仕事での悩みを口にしたボクに、メリックさまは、
「カウンセリングではなく、ホテルの仕事を愛しているか?」
と質問してきましたが、何をしていても意識すべきことは「自分は今、何をして差し上げられるのか?(何を投げられるのか?)」ということです。
おじいはこう言います。
「ギブ&テイクは真理だが、
波動の法則とは『与えたことは自動的に返ってくる』という現象を表現しているのだから、
欲しいものを獲得するためには『与えなければいけない』とか『狙って取りにいくべき』といったスタンスではなく、
『自分が今、貢献できることを考えて実行する』という意識を大切にすることだと思う。
自分の環境や境遇の中で何でもいいし、些細なことでもいいから、
『相手のために何ができる? 何が言える?』って考えると、運がよくなったと思えるものだ」