お子さんの初めてのひとり暮らし、ご自身の転勤、単身赴任など‥‥。新生活に向けて「自炊」の必要に迫られている方に!!「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」は、料理家のてんきち母ちゃんこと井上かなえさんが、はじめてひとり暮らしをする娘さんに向けて作った本。夜ごはんを1食(主菜・副菜)200円前後、週1500円程度で作ることを目標に、ムリなく無駄なく、自炊を続ける様々な工夫や、簡単なのに味が決まる料理を提案しています。この連載では、本書からそのコツやレシピを抜粋して、紹介していきます。

豚こまとキャベツという2つの食材だけで、4種類ものレシピが作れる!©Tamon Matsuzono(「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より)豚こまとキャベツという2つの食材だけで、4種類ものレシピが作れる!©Tamon Matsuzono「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より

豚こまとキャベツだけで4種類の味が楽しめる!

 新生活が始まって、1か月。自炊にチャレンジしようと思う方も多いのではないでしょうか? そんな人が陥りがちなのが、食材を買いすぎてしまうこと。作ってみたいレシピの材料をいろいろ買ってそのお料理は作れたとしても、その後、買った材料の残りを使いきれずに、腐らせてしまうというケースをよく耳にします。これだとモチベーションが下がるし、節約のつもりが結局高くつく、ということにもなりかねません。

 本書では、そうならないために、同じ2つの食材だけで4つのレシピを作れるように提案しています。

 たとえば、お財布に優しくて健康にもよい「豚こま」と「キャベツ」だけで、

・きちんとおいしい肉野菜炒め
・簡単すぎるレンジ回鍋肉
・キャベツの和風ミルフィーユ煮
・肉巻きキャベツのめんつゆマヨ照り

 という4種類の冒頭の写真のレシピが作れます。肉野菜炒めはフライパンで、レンジ回鍋肉はレンジで、キャベツのミルフィーユ煮はお鍋で、どれもササッとできるレシピです。肉巻きキャベツは少しやる気のある時に作る用のレシピ。味付けもすべて違うので、同じ素材を使いまわしているのに、飽きません。

 ここでは、「簡単すぎるレンジ回鍋肉」のレシピをご紹介しましょう。

甘辛い味噌味がgood! レンジ回鍋肉の作り方

レンジ回鍋肉。レンジにお任せで、帰って10分で作れる!©Tamon Matsuzono(「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より)レンジ回鍋肉。レンジにお任せで、帰って10分で作れる!©Tamon Matsuzono「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より

【材料】(1人分)
●豚こま肉 … 100g 脂身が多いところを使うとおいしい
●キャベツ … 2~3枚(100g)(3センチ角にちぎる)
A
●しょうがチューブ … 2センチ
●にんにくチューブ … 2センチ
●味噌 … 大さじ1/2
●醤油 … 小さじ1
●片栗粉 … 小さじ1
●ごま油 … 小さじ1/2

レンジ回鍋肉(「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より)

【作り方】
1.耐熱コンテナにキャベツを入れ、その上に豚こま肉をなるべく重ならないように広げる。

2.肉の上にAを入れてスプーンで塗り広げ、蓋を斜めにのせる。600Wの電子レンジで4分加熱し、取り出してよくかき混ぜる。

レンジ回鍋肉(「てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖」より)調味料が一カ所に固まらないよう塗り広げて。この状態で蓋を斜めに置いてレンジでチン。温まってから、すぐによくかき混ぜるのもポイント!

 本書には、豚こま×キャベツで作れるレシピがあと3種類載っています。ぜひ、ご参考にしてください。

*本記事は、「1週間1500円で毎日おいしい! てんきち母ちゃんの はじめての自炊 練習帖」より、抜粋・編集したものです。