結婚・出産したら「自宅購入」がおすすめの理由、賃貸にはない恩恵とは画像はイメージです Photo:PIXTA

30代になっても「賃貸物件暮らし」の人が増えている。この年代は結婚・出産する人が多く、家族構成が固まってくる頃だ。確かに昨今は物件価格が高騰しているが、「高いから買えない」と言い続けていて大丈夫なのか。今回は“賃貸派”に向けて、結婚・出産を機に自宅を買うことのメリットをお伝えする。(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖 有人)

30代の持ち家率低下が
じわじわと進行中

 30代の持ち家率の低下が続いている。5年おきに行われる「住宅・土地統計調査」によると、2018年時点での30~34歳の持ち家率は26.2%、35~39歳の持ち家率は43.8% だった(23年の調査結果は未発表)。

 もう少しさかのぼってみると、13年の調査では30~34歳が28.7%、35~39歳が46.0%。1998年の調査では前者が29.0%、後者が48.6%という結果だった。長期的に見ても、30代の持ち家率が低下していることが分かる。

 その一因が分譲価格の高騰にあることは間違いない。だが昨今の価格推移を見てみると、30代になっても「高いから家を買えない(買わない)」と言っていたら、一生そうなる可能性は否めない。

 30代は結婚・出産する人が多い年代だが、家族が増えても「賃貸物件暮らし」のままで本当にいいのか。今回は結婚・出産した人が、家を買った方がいい理由をまとめてみた。

 結婚した場合、特に男性は親元から独立して自分が世帯主になるケースが多い。その際の選択肢は、賃貸と持ち家の二択だ。

 だが賃貸物件に住む場合、広めの間取りや駅近の物件を選択すると、どうしても家賃の負担が重くなってしまう。そのため、どうしても立地や面積を控え目にして出費を抑えたいという気持ちが働く。

 妻が出産すると家族構成がほぼ決まってくることもあり、「状況の変化に応じて柔軟に借り換えられる」という賃貸物件のメリットも薄れてくる。

 そのため、持ち家取得を検討する人が増える。結婚・出産・子どもの入学というライフイベントは物件購入に最適なタイミングであり、多くの家族が購入していた過去がある。