札束を手に美女とほほえむ心和会の前理事長札束を手に美女とほほえむ心和会の前理事長

千葉県の有力医療法人である医療法人社団心和会が4月4日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻した。裁判所に提出された「民事再生手続開始申立書」で明かされた驚きの内幕とは。(東京経済東京本部長 井出豪彦)

民事再生手続き開始申立書に書かれた
経営破綻に至る驚きの原因

 4月4日、医療法人社団心和会(千葉県四街道市)が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻した。心和会は千葉県内を中心に9つの医療施設を展開し、年間収入約100億円に達する有力法人だ。

 破産手続きとは異なり、医療サービスは続いているため、1000人以上いるとされる入院患者を危険にさらす事態は回避されたものの、裁判所に提出された「民事再生手続開始申立書」によれば、公租公課・社会保険料の滞納額だけで74先に対し16億8500万円に達しており、資金繰りは完全な破綻状態にあったことがうかがえる。

 なぜこんなことになってしまったのか。先の申立書では原因について次のような驚きの内幕が明かされた。