米バイデン政権は、数十社の小規模なハイテク企業が共謀し、採用予定の外国人が今年の抽選で高度技術者向け「H1B」査証(ビザ)を獲得する確率を高めている証拠を突き止めたと発表した。H1Bビザは人気が高く当選確率は低い。H1Bビザを発給する米移民局(USCIS)は、少数の企業が人為的に当選の確率を高めるため、同じ申請者を複数回にわたり抽選に参加させていることが判明したと明らかにした。28日公表予定の雇用主宛ての通知に調査結果が記載された。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの通知を確認した。移民局によると、主にこうした不正行為が原因で今年のH1Bビザ申請数は過去最高に膨れ上がり、8万5000人の発給枠に対して78万1000件の応募があった。