電気自動車(EV)の革命がアンデス山脈にも及んでいる。ただしここで走っているEVは最高時速35マイル(約56キロ)で、やや狭苦しいかもしれない。テスラなどの自動車メーカーが空気抵抗を抑えた高級EV――中には時速が200マイルを超えるモデルもある――を製造しているのに対し、ボリビアのクオンタム・モーターズが販売する車はもっとのんびりしている。クオンタムのEVはゴルフカート・サイズで、前部は運転席のみ、後部に2人が乗れる3人乗りだ。トランクはなく、長距離移動には向かない。航続距離は60マイルで、再充電には6時間から8時間かかることもある。「一目ぼれだった」。コチャバンバで引退生活を送るダニエル・ドゥレンヌさん(62)は2019年9月の発売直後にクオンタムの車を購入した。
テスラにライバル? ボリビア製EVの実力は
南米の極小メーカーが販売するEVは最高時速56キロで3人乗り
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