特別買収目的会社(SPAC)ブームにより、経営の危うい何百という企業が株式市場に名を連ねることになった。その多くが次に向かうのは破産裁判所だ。SPACと合併した数十社の企業がいまや資金不足に陥っている。合併後に破綻した企業はすでに12社を数えており、その数はさらに増えそうだ。電動キックボードスクーターのバード・グローバルや靴下型ベビーモニターメーカーのオウレット、電気自動車(EV)のファラデー・フューチャー・インテリジェント・エレクトリックなどを含む100社以上の企業が現在、資金難の状態にある。規制当局に提出された財務資料をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が分析して判明した。これらの企業の株の多くは1ドル割れで取引されている。上場時の株価を90%余り下回っており、上場廃止の危機にもひんしている。