米動画配信大手ネットフリックスは今年、3億ドル(約406億円)のコスト削減を計画している。関係者が明らかにした。競争が激化する中で、収益性向上を目指す取り組みの一環となる。ネットフリックスは米国などでパスワード共有防止策を強化する計画を1-3月期から4-6月期に延期した。売上高の押し上げが見込めるこの計画を延期したことが、コスト削減を進める一因になっていると関係者は語る。関係者によると、経営陣は今月の社内会議で、雇用関連を含め支出については慎重に検討するよう求めた。ただ、採用凍結や追加の人員削減は行わない考えを示したという。ネットフリックスの広報担当者はコメントを控えた。パスワード共有取り締まりを巡る計画延期について、ネットフリックスは同社の会員や事業にとって最善の方法を見つける時間を確保するためと説明している。この結果、計画実施に伴い売上高が増えるのは今年の下半期になる見通しになったと関係者は語る。ネットフリックス全体の費用と比べると、今回のコスト削減の規模は小さい。昨年の営業費用は約260億ドルだった。
ネトフリがコスト削減、PW共有対策延期の余波か
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