米アマゾン・ドット・コムは広大な物流網を全面的に見直し、全米で荷物が移動する距離を短縮させた。商品をより早く顧客に届け、収益性を向上させる狙い。アマゾン経営陣、アナリスト、同社サイトへの出品者によると、これにより配送時間が短縮され、在庫管理が変わり、顧客が同社の主要な電子商取引(EC)サイトで見る検索結果も変化した。また、この改革はアマゾンの利益を向上させているようだ。ここ数カ月で展開された変更は、世界中に商品を配送するアマゾンのシステムにとって極めて大きな転換を示している。アマゾンでは新型コロナウイルス禍の間、需要が急増して配送業務が混乱し、これに対応するために倉庫、トラック、スタッフを増やして配送網が膨れ上がった。猛烈なスピードで人材を採用し、2年間で米国の倉庫面積を約2倍に増やした。物流コンサルティング会社MWPVLインターナショナルによると、アマゾンは全米で1000余りの施設を運営している。
アマゾン、配送網を全面見直し スピード・収益性向上へ
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