コンサルティング会社、キャップビジョン(凱盛融英)の創業者は、投資家などの顧客と情報源を結び付ける実入りのいいビジネスを中国に持ち込んだ。情報提供の報酬として、最高で1時間当たり1万ドル(約135万円)が支払われていた。中国当局は今、中国最大だという「専門家ネットワーク」を持つキャップビジョンに狙いを定め、同社のみならず、海外投資家や中国の銀行、外国企業が頼る情報のサプライチェーン(供給網)全体に警告を発している。当局は最近、キャップビジョンの複数の事務所を調査し、その詳細は国営テレビで15分にわたって放送された。それによると、キャップビジョンの顧客に情報を提供していた一部の専門家が国家機密を漏らしたという。その一人である、ある国有企業の元従業員は懲役6年の判決を受けた。
中国の情報ビジネス、1時間で135万円の報酬も
キャップビジョンへの手入れで中国の情報を売るリスクが浮き彫りに
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