新型コロナウイルスの感染拡大を受けて導入された不法移民の即時送還措置「タイトル42」が失効し、記録的な移民の流入が危惧される中、今のところジョー・バイデン大統領の新たな国境政策はこうした流入を阻止しているとみられている。一方、新たな制度に関してはすでに訴訟が起こされ、政界では右派と左派の双方から批判が相次いでいる。バイデン氏の新たな対応は、難民申請に関連し不法に入国した場合には厳しい措置を講じつつ、毎月数千人の難民申請者が合法的手段で入国することを認めるもの。政府当局者によると、メキシコから不法入国し拘束された移民がタイトル42失効までの数日間の水準を下回っている。メキシコにとどまる移民らは、拘束された場合はより厳しい処罰が下される不法入国ではなく、新たな政府アプリを利用して難民申請の予約を試みているという。