欧州連合(EU)の欧州委員会は15日、米マイクロソフトによる米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードの買収を承認した。英競争・市場庁(CMA)は国内ゲーム市場の競争を阻害するとしてこの買収を認めない判断を示していたため、EUの対応が注目されていた。買収規模は750億ドル(約10兆2000億円)。マイクロソフトはCMAの決定に対して異議を申し立てるとしている。マイクロソフトは買収完了に向け、規制面で米英欧の3つの大きな壁に直面している。今回のEUの決定により、少なくとも1つを乗り越えたことになる。米国では連邦取引委員会(FTC)が買収差し止めを求めて提訴しており、8月に審理が予定されている。