電気自動車(EV)の普及は、町の自動車整備工場や部品販売会社にとって脅威にも見えるが、まだ希望は残っている。米自動車ケア協会と自動車補修部品サプライヤー協会の2022年報告書によると、EVはガソリン車と比べて、故障しやすい機械部品が少ない。エアクリーナーや不凍液、点火プラグ、オイル交換も不要だ。とはいえ、これを打ち消すマイナス面もある。例えば、EVは大量の熱を発生する電動モーターが複数あり、さらなる冷却部品が必要だ。自動車用部品販売大手オライリー・オートモーティブのグレッグ・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は昨年、アナリスト会議でこう述べている。ジョンソン氏によると、EVとハイブリッド車は搭載されているセンサーの数がより多い。そのため、部品そのものに対する需要が増えるだけでなく、整備工場が修理するのに必要な校正ツールへの需要も生み出すという。