握手をする岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領握手をする岸田文雄首相(左)と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領 Photo:Pool/gettyimages

G7サミット前後で
韓国国内の雰囲気に変化

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、4月24日に掲載されたワシントンポストとのインタビューで、「100年前のことについて『無条件でダメだ』『無条件でひざまずけ』ということは受け入れられない」と述べた。また、「歴史問題が完全に整理されなければ未来志向に向け一歩も踏み出すことができないという認識から抜け出さなければならない」とも述べている。

 韓国による日本への謝罪要求について批判することは、これまで禁句であった。

 案の丈、尹錫悦大統領の発言は国内で大きな反響を呼び、屈辱外交と非難された。これが大統領以外の人の発言であったならば、「親日派」として激しいバッシングを受け、公の場から排除されていたであろう。

 しかし、尹錫悦大統領のG7サミット出席以降、韓国国民の歴史問題への執着はやわらぎ、これまでとは雰囲気が変わりつつある。